こんにちは、『ひとつ』です。
日々、中小企業の経営者の方とお話しするなかで、よく聞かれる質問があります。
それは──
「結局、どのSNSを使えば良いのでしょうか?」
Instagram?X(旧Twitter)?それともTikTokやYouTube?
SNSの数は年々増え、どれも“良さそう”に見えるからこそ、選べない。
発信したほうがいいのは分かっていても、手が止まってしまう──。そんな声に、今回は「決定版」としてお答えします。
まず知っておきたい、SNSの選び方
SNSは「何を使うか」ではなく、「誰に届けるか」で選ぶのが正解です。
SNSは万能ではなく、それぞれ得意な“届け先”が違うからです。
SNSの種類 | 主なユーザー層 | オススメの業種・目的 |
---|---|---|
20~40代女性 | 美容、飲食、小売、体験型商品 | |
X(旧Twitter) | 20~40代女性 | 情報発信、意見共有、最新情報 |
30〜50代男性中心 | BtoB、地域ビジネス、信頼構築 | |
TikTok | 10〜20代中心 | 若年層向け商品・話題づくり |
YouTube | 全世代 | ブランディング、ノウハウ発信 |
LINE公式 | 全世代 | リピート促進、キャンペーン案内 |
Discord | デジタルリテラシー高めの層 | コミュニティ・ファン育成 |
つまり、「若い女性に売りたい」のにFacebookをがんばっても届きませんし、「地元のビジネスパーソンとつながりたい」のにTikTokを頑張るのもミスマッチ。
中小企業におすすめのSNSはこれだ!
では、経営リソースが限られている中小企業は、どこに絞るべきか?
以下に、業種別・目的別でわかりやすく整理してみました。
✅ 飲食店・美容室・雑貨店など
→ Instagram + Googleビジネスプロフィール
- 写真映えする商品があるなら、まずはInstagram一択。
- 地図・検索での集客を考えるならGoogleとの連携も忘れずに。
- 「予約はリンクから」など導線も設計することが大事。
✅ 製造業・建設業・士業など
→ Facebook + YouTube(またはブログ)
- 信頼性・実績の可視化に強いのがFacebook。
- 加えて、作業風景やノウハウを動画で伝えると、差別化に。
- 「誰に頼むか」で選ばれる業種では、顔や人柄も見せるべきです。
✅ ネット通販・デジタル商品を扱う企業
→ X(旧Twitter)+Instagram or LINE公式
- 「知ってもらう→買ってもらう」の動線をSNSで作る。
- キャンペーンや新商品告知にはLINEが強力。
- 世界観が伝わる写真があればInstagramも効果的。
✅ コミュニティビジネス、サロン運営など
→ Discord + Instagram or YouTube
- ファンとの関係性を深めるなら、Discordのような“居場所型”SNS。
- 外向きの魅力発信にはInstagramやYouTubeで相乗効果を。
SNSは「名刺」ではなく「会話の場」
多くの経営者がSNSに失望する理由は、「発信しても反応がない」からです。
でも、SNSは広告とは違います。ただの発信ではなく「対話」を重ねて信頼を育てていくもの。
つまり、「何を売るか」よりも、「誰とつながりたいか」「どう貢献したいか」を決めることが最優先です。
『ひとつ』からのアドバイス
1つか2つに絞って、まずは3ヶ月本気でやってみてください。
完璧でなくて大丈夫です。投稿が止まるより、継続が何より信頼を生みます。
そして何より、SNSをやる目的は「フォロワーを増やすこと」ではなく、売上や信頼を育てること。そのためには、SNSだけに頼らず、ウェブサイトやリアルな接点とも連動させる設計図が必要です。
SNSは、いわば現代の「商店街」。どこに店を出すかで、出会えるお客様が変わります。
迷ったときは、「どこで勝てるか」ではなく「誰に喜んでもらいたいか」を思い出してください。
『ひとつ』では、そんな“選ばれる発信”の設計から運用まで、伴走型でお手伝いしています。
SNSの使い分けでお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談くださいね。